どうして人は伸び悩み、つまづくのか? 六割から九割への勉強法の威力。

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 どうして、人は伸び悩むんだろう?

 これを勝負の夏を終えようとしている受験生の教え子たちに送りたい。

 まず、夏休み、勝負の時期に、私はあえて、2〜3週間ぐらいの授業で、いろいろな大学の過去問をやってもらう時期を作った。これはもう現役生にとっては夏休みのほとんどの部分である。

 どうしてか?

 これは、前にも話したけれど、分かった気になってはならないし、一方で落ち込んではならないからだ。

 だいたいいつも似たような参考書をやっていると、結構な得点率を稼げるようになる。これはちゃんと自分の力で分かっているということだからもちろん大切だ。ただ、参考書ばかりやっていると、どうしても実際の試験との距離がよくわからなくなる。自分が目指している大学、およびその滑り止めにどうやって合格するかというイメージがつかめなくなるし、最悪塾の指示を聞かず、志望校対策にはあまり有益でない分野の参考書をやり始めることもある。

 だから、教員・生徒一同二週間から三週間ぐらい参考書は基礎の文法問題集と速読英単語、あとはチャート式のみやってもらって、過去問に取り組んでもらう。正解率が悪くても良い。とにかく、何が出るかをしっかり把握することで、これからの対策を一緒に考えることができるようになるし、こちらのやり方を信じて邁進してもらえるようになる。

 この「信じてやりきる」というのが受験では特に大切だ。特に後者がものすごく大切だ。

 その上で、五〜六割の正答率を誇る過去問を見つけ出して、その大学の入試問題レベルと同じぐらいの参考書をやってもらって、それを正答率九割まで引き上げる。

 うちの塾で、私が担当している生徒だと、大体今の時期だと、三人は青学や中央の問題ならこれぐらい取れるみたいだ。進んでいる子一人は慶應でもこれぐらいは取れる。もう一人はちょっとまだもっと前の基礎固めだ。

 たとえば、速読英単語の入門・必修、えいひん、チャート式、やっておきたいの300,500なんかはこのあたりに属する。やりかたは、一周目を二週間、二周目を一週間、三週目をその半分とやって、一日で復習できるまで仕上げることだ。(暗記系に顕著。長文読解の問題集みたいなのはまた違うけど、数学なんかはこういうやり方が忘却曲線的には理想。)

 そして、次は志望校と同じぐらいの難しさの問題集をやって、同じ要領で六割の正答率を八割ぐらいまで上げるのだ。そうすると合格点がとれるようになっている。いきなり志望校と同じぐらいの難しさの問題をやりたがる子が多いけれど、それではいけない。基礎固めがあってこそ、まずは志望校と同じぐらいの難しさの問題集で六割の正答率が得られるというスタートラインに立てる。たとえば、上級編、リンガメタリカ、アカデミック、ファイナル文法問題集、プラチカ、やっておきたい700,1000なんかはこれに属する。